アルコールがインプラントに及ぼす影響とは?
毎晩の晩酌が楽しみという方も多いのではないでしょうか。適度な量のアルコールは健康にいいとも言われますが、適度な量を超えてしまうと、悪影響が出てきてしまいます。この悪影響は歯やインプラントに関しても及んでしまいます。今回は、アルコールがインプラントに及ぼす悪影響についてご紹介していきます。
アルコールの飲み過ぎがインプラントにもたらす悪影響
1.口の中が乾燥する
アルコールには利尿作用がありますので、体内から水分が出てしまい、多く飲むほどに口の中が乾いた感じになり、口の中がネバつく感じになります。また、お酒を飲むと、睡眠時にいびきをかきやすくなります。いびきをかく時には口が開いていますので、さらに口の中は乾いてしまいます。口の中の潤いが失われると、口の中に食べかすが停滞しやすくなり、細菌が繁殖しやすい環境になりますので、インプラント周囲炎を起こしやすくなります。調査によると、アルコール依存症になっている人は、そうでない人に比べて虫歯リスクは3倍増、歯周病に関しては全ての人がかかってしまっていることがわかっています。つまり、歯周病と同様のインプラント周囲炎にもかかってしまう可能性が非常に高くなるということです。
2.歯磨きがおろそかになる
お酒を飲みすぎると、歯磨きせずに眠ってしまったり、したとしてもあまりきちんと磨けていない、ということになりがちです。虫歯や歯周病などは、ほとんどの場合、就寝中に唾液が落ちている間に発症、進行します。インプラントに関しても同様で、インプラント周囲炎を起こすリスクが非常に高くなります。
3.ダラダラと糖分が口に停滞する
アルコール自体にも糖分が含まれますが、アルコールを飲む際には何かをつまむことが多いものです。その結果、お口の中が長時間糖分にさらされることになり、口内環境が悪化、インプラント周囲にも炎症を起こしやすくなります。
4.歯ぎしりが起こりやすくなる
アルコールを飲んだ後というのは、就寝時に歯ぎしりが起こりやすくなることがわかっています。歯ぎしりというのは、非常に強い力、よく言われるのは体重以上の力がかかることもあり、歯を破壊してしまうほどのダメージを与えます。インプラントはチタン製で、歯とは違いますが、骨との結合に関しては天然歯よりも弱いため、歯ぎしりが続くと、インプラントを脱落させる原因にもなります。
以上、アルコールがインプラントに及ぼす悪影響をご紹介しました。アルコールのとり過ぎは体にとっても、歯やインプラントにとっても良くありません。アルコール好きの人はくれぐれも飲み過ぎないように注意しましょう。