インプラントは何歳でも可能？インプラントの年齢制限について
歯を失った部分の顎の骨に人工歯根を埋め込むインプラント治療は、外科手術を避けられない治療法です。そのため、「インプラントは何歳から可能なのか？」また、「何歳までできるのか？」といった疑問をお持ちの方もいるかもしれません。そこで今回は、インプラントの年齢制限について解説していきます。
インプラントが可能になる年齢は？子どもでも可能？
インプラントは骨に直接埋め込む治療法です。そのため、治療を行うにあたっては、骨の状態というのがとても重要になってきます。子どもでインプラントを検討する場合で多いのが、歯の先天欠損があるケースで、乳歯の後に生えてくる大人の歯が備わっていない場合です。先天欠損がある場合、乳歯が虫歯にならないように気を付けていれば、３０代以降でも乳歯が残っていることはありますが、早期に抜けてしまったり、虫歯で早めに抜かざるを得なくなったりすることもあります。このような場合には、未成年でインプラントを希望されることがありますが、未成年の段階では、骨の成長が終わっていない可能性があるため、通常はすぐにはインプラントを行わず、成人になってから行うということになります。
インプラントの年齢制限の上限は？
インプラントを行う年齢の上限というのはありません。高齢であっても、心身の健康状態や体力に特に問題がなく、歯周病の問題がなくて顎の骨もしっかりしている、お口のケアも問題なくできる、ということであれば、インプラント治療は可能です。ただし、年を取るにつれて基礎疾患を持つ方は増えてくるので、その点には注意が必要です。たとえば、糖尿病や骨粗しょう症をお持ちの方の場合、血液をサラサラにする薬を飲んでいる方の場合など、手術に際してリスクを伴うことがありますので、特に健康状態については十分に問診を行ったうえで慎重に判断していく必要があります。
女性の場合は妊娠の可能性も考慮に入れて
女性に関しては、妊娠可能な年齢の方の場合、妊娠の可能性についても考えておく必要があります。通常、妊娠をしている場合にはインプラント手術は術前のレントゲンやCT撮影、手術のリスク、投薬によるリスクなどがあるため、インプラント治療は禁忌となります。妊娠をしている可能性のある方も同様に避けるべきです。そのため、インプラント治療をお考えの女性で妊娠している可能性が少しでもある方、もしくはインプラントをすると決まってからその可能性が出てきた場合には、できるだけ早めにその旨を必ず担当医に伝えるようにしてください。
