インプラントは認知症予防に効果的って本当？
インプラント治療はよく噛める、見た目が自然ということで大変人気のある治療法ですが、よく噛めるということはただお食事をおいしく食べられるということだけでなく、認知症の予防になるということでも大きなメリットがあるので、そういった意味でもインプラント治療は注目を浴びています。詳しく見ていきましょう。
噛めることは脳を活性化する
よく噛めるということは生活を豊かにするだけでなく、消化吸収を正常に行う上でもとても大事なことです。そして、それに加えて噛むという刺激が脳を刺激し、活性化することも分かっています。
残っている歯が少ないほど、認知症になりやすい？
実際の研究でも、認知症の疑いのある人と健康な人では、残っている歯の本数に大きな差があるということが分かっています。そして、歯が少ない人ほど、脳の記憶や学習能力を司る場所や、思考や判断を司る場所が萎縮してしまっていることもわかっています。このような結果から見ても、歯が少ないほど認知症リスクが高くなるということが言えるでしょう。
歯を失っていても、治療して噛めるようにすれば大丈夫！
ただし、歯を多く失ってしまっているとしても、あきらめる必要はありません。治療をしてまた噛む機能を回復させれば、たとえ自分の歯が少ないとしても脳に刺激を与えることは可能です。逆に、たくさん歯が残っていたとしても、虫歯や歯周病により歯がボロボロでちゃんと噛めない状態ならば、脳に刺激は伝わらないのであまり意味はないでしょう。
インプラントは特に認知症予防効果が高い
歯を失った際の治療法としては入れ歯、ブリッジ、インプラントが主な選択肢となりますが、いずれの治療法でもきちんと行えば噛めるようになり、認知症を予防する効果は得られるでしょう。
ですが、この中でもインプラントはダントツに噛む力を回復する効果が高く、ほぼ天然歯と同程度に噛めるようになるため、特に認知症予防効果が得られやすいと言えるでしょう。このほかにも、インプラントは骨によってしっかりと支えられ、他の歯に力の負担をかけないため、他の歯の寿命を短くすることがありませんし、他の治療法よりも一般的に長持ちすることが多いということから、長期的に安定して噛めるようになる治療法だと言えます。
インプラントはもともとの歯に近い見た目を再現できる高額な治療というイメージがあるかもしれませんが、単にそれだけでなく、よく噛めるというところから心身におけるメリットが大きい治療法です。歯を補う治療をお考えの方は、その辺のことも考慮に入れたうえで治療法を選択していただくことをおすすめします。
