インプラント治療で保険が例外的にきく場合とはどんな時？
インプラント治療にも保険がきけばいいのになあ、と多くの人が思っていることでしょう。残念ながら現在の日本では基本的にインプラント治療には保険が適用されません。ですが、ごくまれなケースにおいては例外的にインプラント治療に保険を適用させることが可能です。
今回は、インプラント治療に保険が適用にならない理由、インプラント治療に保険を適用させられる例外的なケースはどのようなものか、また、インプラント治療費を減額できる制度についてご紹介します。
今回は、インプラント治療に保険が適用にならない理由、インプラント治療に保険を適用させられる例外的なケースはどのようなものか、また、インプラント治療費を減額できる制度についてご紹介します。
インプラントが保険適用にならない理由
インプラント治療は通常、保険の適用がされない自由診療です。インプラント治療に保険がきかない理由としては、
・見た目を重視した治療として見なされている
・保険治療でも可能な他の治療法の選択肢がある
といったことが挙げられます。現在の日本の健康保険システムでは、病気や失われた機能を回復する必要最低限の治療に対してのみ保険が適用されるのが決まりとなっています。インプラントをやらなくてもほかに歯を補う保険適用の治療法があるので、インプラントには保険が適用できないのです。インプラント以外の治療法、つまりブリッジや入れ歯の場合でも、セラミックを使った場合、質が高く特殊な材料を使った場合には保険は適用になりません。
インプラント治療が保険で受けられる例外的なケースとは
あまり多くはありませんが、例外的に保険が適用となるケースもあります。
それは、
・上あごの骨の1/3以上が連続的に失われており、鼻腔や副鼻腔にまで及んでいる
・病気、もしくは第三者が起こした事故が元で、あごの骨の1/3以上が連続的に失われている
・生まれつきあごの骨の形が不完全な奇形がある
といった特殊な場合です。ですが、インプラント治療を希望する人のほとんどは、虫歯や歯周病、加齢などが原因で歯を失ったケースですので、通常は保険適用に該当するのはほとんどないと言っていいでしょう。
保険のインプラントはどこで治療が受けられる？
保険でインプラント治療を受ける場合、どこでも治療が受けられるわけではありません。保険治療が該当する場合には、設備の整った大学病院などの医療機関のみで治療が可能となります。
インプラント治療費を減額できる制度を活用しましょう
インプラントは保険がきかないので、１本埋める場合でもまとまった金額が必要になりますが、医療費控除の制度を利用すると、所得税の一部が返ってくるため、結果的にインプラントにかかった治療費を軽減できます。医療費控除は家族まとめて申請が可能なので、かなりの医療費を節約できることもあります。そのため、インプラント治療を受けた人は申請を忘れないようにしましょう。
