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インプラントと歯の移植、どっちがいい?

インプラントと歯の移植、どっちがいい?
歯を失ったらインプラントにしたいという人は多いです。たしかに、インプラントはもともとあった歯の状態に近い状況を再現できるので、とてもすばらしい選択肢の一つだといえます。
ですが、使われていない親知らずがある人の場合、その状況によってはその親知らずを失った歯の部分に移植をして再活用することができるかもしれません。

インプラントとは

インプラントとは、人工の歯根をあごの骨に埋め込み、その上にセラミックなどをかぶせる治療法です。あごの骨に埋め込まれた人工歯根は骨と強固に結合して一体化し、しっかりと噛めるようになるのが魅力です。インプラントは一般的に長持ちすることが多く、お手入れ次第では10年単位で持たせることが可能です。ただし、インプラントは保険が適用にならないため、治療費も1本30~40万円程度と、高額になります。

歯の移植とは

歯の移植というのは、歯を失った場所に健康な状態で生えている親知らずを移植する方法です。もし親知らずがしっかりと生えていて、抜きやすい歯根の形をしている場合、それを抜いて歯を失った場所に移植をすれば、しっかりと固定されるので、また活用することができます。治療費に関しては保険適用が可能で、その場合、レントゲンや薬代、被せ物などすべてトータルしても、1万5千円~2万円くらい(3割負担の場合)ですので、インプラントよりもかなり費用は抑えられます。歯の移植の予後に関して言うと、あるスタディグループがおこなった分析では、移植をしてから平均で14.6年もった、とされています。また、10年以上もったケースは全体の73.6%という結果が出ており、割と長くもつケースが多いと考えられます。

親知らずがある人はインプラントの前に移植をためしてみるのもアリ

使われていない親知らずがあって、歯根が弯曲や大きく枝分かれをしておらず問題なく抜けそうな場合には、インプラントをする前に移植を検討してみるのもいいかもしれません。親知らずはもともと自分の歯ですので、それを埋め込むというのは最も体に優しい治療法だとも言えます。もちろん、インプラントと同様で、埋め込んで絶対に成功するとは限りませんし、その後のケア方法によっても予後は大きく変わってきます。移植のメリットは何といっても治療費のリーズナブルさとその安全性だと言えます。もし数年でダメになってしまったとしても、その時にはインプラントをすればいいので、治療法の一つの選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。

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